2011(平成23)年、台風12号の影響による紀伊半島の降水量は、一部の地域で解析雨量が2000ミリを超えました。
当時、三重県内では8月30日夜から雨が降り始め、9月1日から5日の朝にかけて、南部を中心に長時間にわたって激しい雨が降りました。
奈良・和歌山・三重の3県で、死者72名、行方不明者16名を数えるなど被害が集中しました。
家屋の倒壊や浸水等の住戸被害も多く、特に熊野川下流域ではん濫等により新宮市では約110ha、紀宝町で約320haと広範囲で浸水。また、国道および県道の通行止めは204箇所を数え、それに伴い18箇所の集落が孤立することとなりました。
紀宝町では死者1名、行方不明者1名。鮒田地区では、77%が2階まで水没ではあったものの、人的被害はありませんでした。